フィヨルドブートキャンプを卒業した方々は、どんな経験をして、どんな基準で会社を選び、今エンジニアとしてどんな思いで働いているのでしょうか。
今回は、フィヨルドブートキャンプを卒業して [株式会社万葉](https://everyleaf.com/) で働く :@misosoup: @misosoup(みそしる)さん、:@monyatto: @monyatto(はるまき)さんと、株式会社万葉の VPoE :@tatsuosakurai: @tatsuosakurai(櫻井達生)さんにお話を聞きました。
## 自己紹介
### @misosoup(みそしる)さん
:::speak @misosoup
養殖業や、大学の医学部での技術職員など、さまざまな仕事を転々とした後、フィヨルドブートキャンプへ入学。2021年10月に万葉にエンジニアとして入社。現在はクリニック向け電子カルテの開発支援に携わる。最近、台湾旅行をきっかけに、台湾の映画鑑賞や読書にはまり中。休日は、祖母が残した着物を着てお出かけするのが趣味。
Blog:https://mssp160.netlify.app/
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### @monyatto(はるまき)さん
:::speak @monyatto
2024年7月末にフィヨルドを卒業。そこから就職活動を経て、同年10月に万葉へ入社。現在は研修を受けて、実際の案件へ参加するために学び中。マイブームは、会社の福利厚生で見られるNetflixでアニメを見ながら、踏み台昇降をすること。今期の一押しアニメはメダリスト。
Blog:https://monyatto.hatenablog.com/
:::
### @tatsuosakurai(櫻井達生)さん
:::speak @tatsuosakurai
株式会社万葉 取締役 / VPoE / Railsエンジニア。『現場で使える Ruby on Rails 5速習実践ガイド』の著者の一人。 チーム開発が得意で、個人やチームの成長を感じるのが好き。mitaka.rb オーガナイザー。趣味はテニス、ボルダリング、映画・漫画鑑賞、食べ歩き。
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フィヨルドブートキャンプの生みの親でもある櫻井(@tatsuosakurai)さん。
実は、ピヨルド(フィヨルドブートキャンプのキャラクター)は櫻井さんの落書きがきっかけ...!
[『フィヨルドブートキャンプのキャラクターをデザインしてもらいました』]([https://everyleaf.com/](https://bootcamp.fjord.jp/articles/162))
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## 「自分で解決できる力をつける」ためのサポート をしてもらった
**── エンジニアになろうと思ったきっかけと、フィヨルドブートキャンプに入会を決めたきっかけを教えてください。**
:::speak @misosoup
きっかけはいろいろあるんですけど、もともと大学で生物系の勉強をしていて、学んだことを活かせる仕事に就きたいといろいろな職を転々としていました。でも、なかなかしっくりくるものがなくて。
そんな中、転職を決意する前に、業務の効率化の一環としてExcelのVBAを使ってみたり、HTMLやCSSを触って簡単なページを作ってみると、結構面白かったんです。そこで、「これを仕事にしたら楽しいかもしれない」と思ったのが最初のきっかけです。
また、ある女性エンジニアの方が海外で独学やスクールを活用しながらエンジニアになったというブログを見つけたときに、「これなら私にもできるかもしれない。」と思って挑戦することにしました。
スクールを利用しようと思った理由は、まず転職を考えたときに業界のことを全く知らず、独学で何をすればいいのか分からなかったからです。加えて、転職活動の進め方や業界でのコミュニケーションの取り方も分からなかったので、スクールに通うのが良いと考えました。
その頃に、りほやんさんという女性エンジニアの方が、X(旧:Twitter https://x.com/rllllho )でフィヨルドブートキャンプを紹介していたのを見て、興味を持ちました。
他のスクールも試しましたが、フィヨルドブートキャンプを選んだ理由は、自分のペースで学べるので、努力次第で早く終わらせることも、じっくり取り組むこともできるところが良いなと。その自由度が自分に合っていると感じて、入会を決めました。
実際に学び始めると、とても良かったので、そのまま続けることにしました。
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**── @monyatto(はるまき)さんは、いかがですか。**
:::speak @monyatto
プログラミングとの最初の出会いは大学生の頃で、RPGツクール2000というゲーム制作ソフトを使って、日本語でコードのようなものを組み立てながらゲームを作ったことが始まりでした。本格的なものではなかったけれど、「プログラミングは自分のやりたいことを実現できて楽しい」と感じたのを覚えています。
その後、小学生から高校生向けのプログラミング教室に就職し、生徒たちが楽しそうに学ぶ姿を見て、サポートすること自体もやりがいを感じていたのですが、次第に「自分自身でももっと作れるようになりたい」「仕事の課題をプログラミングで解決できるようになりたい」と思うようになりました。そこから、フィヨルドブートキャンプで学ぶことを決めました。
プログラミングについて調べているうちに、「Webエンジニアの仕事は楽しそうだ」と興味を持ちました。さらに、エンジニアを目指すならRailsがおすすめという情報を見つけ、Railsを学ぶならRubyを知る必要があると考えました。そこで、Rubyの学習本を探したところ、伊藤さんの『プロを目指す人のためのRuby入門(通称チェリー本)』に出会い、試しに学んでみたらとても面白くて。ちょうどその頃、伊藤さんがX(旧:Twitter)でフィヨルドブートキャンプについて言及していたのを見て、入会を決めました。
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**──在学中の最終課題の自作サービスは、どんなものを作りましたか。**
:::speak @misosoup
実は、私の自作サービスは今もフィヨルドブートキャンプのDiscordサーバー(コミュニケーションツール)で動いているんです。
どんな自作サービスかというと、サーバー内の人たちに「好きな漫画は何ですか?」といった質問を投げかけ、その回答を再びDiscordに流す、というものです。みんなが回答を共有できることで、自然と交流が生まれるといいなと思って作りました。
もともと似たようなサービスがSlackで動いていたのですが、フィヨルドブートキャンプのチャットツールをSlackからDiscordに移行した際に、その機能が使えなくなってしまったんです。それで、「同じようなものがあると便利だよね」という話になり、「じゃあ、私が作ります!」と手を挙げたのがきっかけでした。
「他の人が必要としているもの」を作りたいと思っていたので、仕様を詰める過程が特に楽しかったです。SlackとDiscordの違いを踏まえながら、「この機能はこうしたほうがシンプルになるのでは?」といった議論を重ねました。実際、メンターの町田さんや駒形さんと話しながら仕様を決めていったのですが、そういうやりとりを通じてより良いものを作るのが、とても面白かったです。
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**──作る過程で苦労したことはありますか。**
:::speak @misosoup
DiscordのBot機能を使う必要があったのですが、それまで学んできた内容には全くなかった分野だったので、最初はかなり苦労しました。
例えば、「DiscordのBot用のコードはどこに書けばいいのか?」といった基本的なことから、Botの使い方や設定方法まで、手探りで進める必要がありました。さらに、公式ドキュメントも少し不親切な部分があって、情報を整理しながら読み解くのが大変だった記憶があります。
:::
**──@monyatto(はるまき)さんは、どんな自作サービスを作りましたか。**
:::speak @monyatto
私は「[えらすぎ](erasugi.onrender.com)」というサービスを作りました。
このサービスは、たとえば「今日は早起きした!」など、自分が褒めてほしいことを入力すると投稿ができ、画面の真ん中に 「えらい!」 ボタンが表示され、それを押すとリアクションがポンっと出てきます。自分以外の人もリアクションを押すことができるので、時間が経ってからもう一度見てみると、リアクションがたくさん増えていて、いっぱい「えらい!」と言ってもらえるというものです。
作ったきっかけは、フィヨルドブートキャンプの人たちと話していて、みんなすごいことをやっているのに、とても謙遜する方が多いなと感じたことでした。
例えば、「ここまではできたんですけど、ここができなくて……」と言う人が多いのですが、「いやいや、そこまでできただけですごいじゃん!」と思うことがよくあって(笑)。
小さなことでも気軽に褒め合える環境があったらいいなと、このサービスを作りました。
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**──使われた方の感想は、いかがでしたか。**
:::speak @monyatto
そうですね。「ボタンを押すのが楽しい!」とか、「ついついたくさん押しちゃう!」といった声をもらいました。デザイン面についても好評で、嬉しかったです。
ただ、実際に作っていたときは、 すべてが難しくて……(笑) 。
たとえば、ボタンが押された回数に応じてリアクションを表示させる仕組みや、その表示場所をどうするかなど、細かい調整が必要でした。さらに、投稿一覧画面でスワイプすると次の投稿に進めるようにしたかったのですが、そのあたりの調整もなかなか大変で……。まさに 「一難去ってまた一難」 という感じでしたね。
メンターさんには本当に毎週相談させてもらいました。相談する前に、自分で調べたり試したりしたことをまとめて、「今こういう状態で動かないんですが……」と伝えるようにしていました。すると、「このキーワードで調べてみるといいかも」「この機能を作ったことがある人に聞いてみたら?」といった形でヒントをもらうことが多かったです。
直接「ここをこうすればいい」と答えをもらうのではなく、「自分で解決できる力をつける」ためのサポート をしてもらった感覚ですね。
どうしても困ったときは、メンターさんと ペアプロ(ペアプログラミング) をして、画面共有しながらコードを一緒に見てもらいました。自分が「ここが原因かな?」と思っていた場所とは全然違うところに問題があった、なんて発見もあって、すごく勉強になりました。
:::
**── チーム開発についても教えてください!楽しかったことや、大変なことはありましたか。**
:::speak @monyatto
実際に自分が使っているWebアプリの開発に関わることができたのがやりがいに繋がりました。自分が開発した機能が受講生の皆さんにも見えるし、直接反応をもらえるのが嬉しかったです。
自作サービスだと、基本的に「自分で作って自分で見る」ことが多かったんです。でも、チーム開発では「この機能、便利になったね!」など駒形さんや町田さんがフィードバックをくれることもあって、そういうリアクションが嬉しかったです。自分が作ったものが誰かの役に立っていると感じることがモチベーションにつながりました。
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**── 個人での作業との違いはありましたか。**
:::speak @monyatto
個人で作業しているときには、どうしても 「自分だけがつまずいているんじゃないか?」 という不安があったんです。でも、チームでの開発では、課題を共有できて、すごく安心感がありました。
また、同じタイミングで開発を進めていなくても、先輩が日報にまとめてくれた情報 がすごく役立ったりして、こうした情報共有が 他の人とのつながりを生む と感じました。それが楽しかったし、開発をより充実させるポイントだったと思います。
:::
**── @misosoup(みそしる)さん
は、いかがですか。**
:::speak @misosoup
チーム開発に入ったときは、すごく緊張したのを覚えています。実際に動いているサービスのコードを触るので、「もし自分が変なことをして、障害が発生したらどうしよう。」と不安に感じていました。ローカルでコードをいじるのは問題ないのですが、実際にサービスのコードを触るとなると、何か影響を及ぼすのではないかと心配で...。
でも、仕事とほぼ変わらないような体験ができて良かったです。コードやSQLなど、実務で役立つ内容を復習しながらできたことが、価値のある経験でした。
:::
**──いまお仕事される中でも、チーム開発であったことと似たような状況があったりしますか。**
:::speak @misosoup
そうですね、開発の流れはほとんど変わらない と思います。あのときに言われていたことが、実際に入社後も、その通りだなと実感しています。
今もフィヨルドブートキャンプのリポジトリ(※)をたまに見るのですが、Pull Request の Descriptionの書き方がすごく丁寧ですね。フィヨルドブートキャンプでは細かいところまで丁寧にしようという文化が根付いているので、そういうところは仕事をする上で活かせると思います。
:::
:::message info
※リポジトリとは・・・
フィヨルドブートキャンプでは、学習に使っているオンライン学習アプリを受講生自身がカリキュラムの一つとして開発しています。
そのソースコードは一般公開されており、誰もがアクセスして使用、改変、再配布することが許可されているオープンソースソフトウェアとして公開しています。
**[フィヨルドブートキャンプのオンライン学習アプリのソースコード](https://github.com/fjordllc/bootcamp)**
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## 勉強することが当たり前の環境に身を置けることが嬉しい。
**── フィヨルドブートキャンプ入学前と、卒業後で変わったことはありますか。**
:::speak @monyatto
フィヨルドブートキャンプ受講中は毎月料金が発生するため、ちゃんと勉強しようという気持ちが強くなり、そのおかげで毎日少しずつでも勉強する習慣が身についたことが大きな変化でした。
あと、作業ログを残すことや、進捗を共有する習慣 がついたのは、現職にもプラスになっている部分だと感じています。
また、フィヨルドブートキャンプではグループコーチングという取り組みがあり、メンターのyoshitsuguさんにサポートしてもらいながら、週ごとに目標を立て、振り返りをするという取り組みをしていました。この目標管理や振り返りは今も続けていて、良い習慣になっていると思います。
:::
:::speak @misosoup
私自身が大きく変わったことは特にないのですが、@monyatto(はるまき)さんが言っていることに共感しています。勉強することが普通で、仕事仲間はみんな当たり前のように勉強していると感じます。
でも、そんな話を友人にすると「まだ勉強すんの?」と言われることもあります(笑)。それでも、勉強することが当たり前の環境に身を置けることが、私にとっては嬉しいことだなと思っています。最近も放送大学の情報コースを契約して勉強を始めたところで、新しいことを学ぶのが好きだということを改めて思いました。
:::
**── お二人は、輪読会や勉強会には参加されていましたか。**
:::speak @monyatto
受講生によるたくさんの輪読会が開催されていて、自分も参加することができました。輪読会は都合が合うときだけ参加していましたが、それでも「勉強になったな」と感じることが多かったです。
また、輪読会に参加している他の受講生と雑談する時間もあるので、悩んでいたことを相談できたのが非常にありがたかったです。
私自身もイベントを企画するのが好きで、オフラインの「もくもく会」を主催したりしたのですが、それも楽しかったです。
:::
:::speak @misosoup
私は、たまに輪読会に参加していました。
あとは、メンターが主催の質問・雑談タイムをよく活用していました。その中で話をすることで気分転換にもなりましたし、いろいろ教えてもらうことができて良かったです。
:::
## 焦らず、紹介企業の中から、自分が本当に受けたい企業を選んだことが就活成功の秘訣
**── 就職活動は、どのように進めましたか。**
:::speak @misosoup
当時はすでに仕事を辞めていたので、金銭的にギリギリの状況で、少し急いで探していた部分もありました。その中で、フィヨルドブートキャンプのサポートを受け、相談に乗ってもらいながら進められて助かりました。最終的には焦らず、紹介企業の中から、自分が本当に受けたい企業を選んで応募しました。
:::
**── 就職はスムーズに進んでいったという感じだったんでしょうか。**
:::speak @misosoup
少し焦っていたので、自分で探した企業も受けてみましたがうまくいかず、1〜2社は不合格になったりもしました。最終的には自分に合った企業に出会え、内定をいただくことができました。
:::
**── @monyatto(はるまき)さんは、どのように就職活動を進めましたか。**
:::speak @monyatto
私は比較的スムーズに決まった方かもしれません。フィヨルドブートキャンプでは、「合同企業説明ドリンクアップ」というイベントが2〜3ヶ月に一回開催されていて、多くの企業の説明を聞く機会がありました。また、過去に開催されたイベントの動画も観れるようになっているので、ほぼ全てのフィヨルドブートキャンプの提携企業の説明を観ることができました。
その中で、特に万葉の発表が心に響いて。万葉の説明は、(当時)万葉の社員であり、フィヨルドブートキャンプのメンターでもある深井さんがしていたので、Discordで「お話聞きたいです」と連絡を取り、お話を聞かせていただき、万葉で働きたいという気持ちになりました。
その後、チーム開発や自作サービスを進めていたので、就職活動まで少し時間が空いてしまいましたが、改めてフィヨルドブートキャンプに就職相談をするときに、「万葉で働きたい」と伝えました。
最初は他の企業も見た方がいいのかなとも思いましたが、他の企業については、万葉を受けて落ちたときに考えようと決め、面接を受けた結果、合格をいただきました。
今は丁寧に研修を受けさせてもらっているので、早く恩返しができるように頑張りたいと思っています。
:::
**── 万葉の皆さんは、フルリモートで働かれてるんですか。**
:::speak @monyatto
基本的にはフルリモートですが、神保町にオフィスがあるので、出社したい人は出社するというスタイルです。私も全社会があるときなどに気分転換がてら出社することがあります。
:::
**── @monyatto(はるまき)さんからみて、万葉の皆さんの印象はいかがですか。**
:::speak @monyatto
みんな優しくて穏やかなので、とても落ち着きます!
:::
**── @misosoup(みそしる)さん
はエンジニアとして就職後、ギャップは感じましたか。**
:::speak @misosoup
今、「優しくて穏やか」という話が出ましたが、そういういいギャップがありました。
万葉では、コミュニケーションが取りやすい人しかいないというのがすごく大きくて。元々、会社がコミュニケーションに力を入れているというのもありますが、特に言語化が上手な方が多いです。前の職場では、コミュニケーションがうまくいかず、もどかしい思いをすることもあったので、こんなにスムーズにやり取りできる環境があるんだと驚きました。
:::
**── 普段のコミュニケーションはチャットがメインですか。**
:::speak @misosoup
はい、基本的にはチャットがメインですが、それだけに頼らず、いろいろな仕組みを考えてくれています。
例えば、定期的に先輩と1対1でお話しする時間を設けてもらったり、月に1回の全社会では、普段お客さん先で別々に仕事をしているメンバーと交流する機会があります。グループワークのように、普段とは違うメンバーでテーマを決めておしゃべりする時間を設けてくれていたりもします。
:::
**── @monyatto(はるまき)さんは研修中とのことですが、在学中にこういうことをもっとしておけばよかったことはありますか。**
:::speak @monyatto
自分が学んでできるようになったことの記録をしっかり残しておけばよかったと感じています。すぐに忘れてしまうので(笑)。
一度触ったことがあるはずの内容を再度確認すると何も覚えていないことがよくあるので、最近はできるようになったタイミングで丁寧にログを残すことを心がけています。
:::
## 丁寧な研修・レビューを受け、成長のチャンスがどんどん増えているのを実感
**── 櫻井(@tatsuosakurai)さんから見て、卒業生のお二人の印象はいかがですか。**
:::speak @tatsuosakurai
まず、@misosoup(みそしる)さん
は、思考力と責任感があり、堅実に物事を進めるタイプだと思っています。最初はクールな印象を持っていたんですけど、同じ案件を半年から1年ほど一緒にやりながら話しているうちに、親しみやすさや、温かい人柄が見えてきて、ほんわりとしたマイペースな部分も見えてきました。
@monyatto(はるまき)さんは、入社したばかりで接する機会が少ないので、@misosoup(みそしる)さん
の印象と比べて解像度に差があるかもしれませんが、とても要領が良い印象です。何でもそつなくこなせる感じで、コミュニケーションも上手。今日のインタビューでも、自己表現がうまいなと印象を受けました。
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**── 入社後、研修や育成はどのようにしていますか。**
:::speak @tatsuosakurai
育成って難しいですよね。昔からいろいろ苦労しながら工夫をし続けているところです。GitHubでも公開している『※万葉の新入社員教育用カリキュラム』やその他の社内向け研修課題を、サポーターが1〜2名ついて、相談しながら研修を進めていってもらいます。
レビューはエンジニア全員で行っているので、例えば案件に入ったときに、知らない人といきなり一緒になるのではなく、レビューや相談をしていた人と一緒に仕事ができるという良さがあります。
なるべく現実の案件に近い経験をしてもらえるように、研修キックオフや、進捗管理の練習や、期待する開発速度の下限基準、基礎力を計る簡単な試験を設けるなどの工夫をしています。
それでも、人それぞれ性格や育ってきた環境も違うので、難しいところもあります。研修課題をこなせば、誰でもできるようになるなら良いのですが、現実には一人一人の理解度を見て、不足を感じる部分を把握し、それを補えるサポートが必要になります。研修毎にチームでふりかえり、経営陣もがっつり入って改善を繰り返しています。
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:::message info
※万葉の新入社員教育用カリキュラム
[el-training](https://github.com/everyleaf/el-training)
万葉さんのRuby on Railsとその周辺技術の基礎を習得するための新入社員教育用カリキュラム。<a href="https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja" rel="nofollow">クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンス</a>の下に提供されています。
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**── @monyatto(はるまき)さんは、いま研修を受けてみていかがですか。**
:::speak @monyatto
課題のレビューの内容にすごく感動しています。
例えば、「ここってどうしてこうしようと思ったんですか?」とか、「これを使ってみたらいいかもしれない」といった具体的な提案をいただいています。
丁寧なレビューを受け、成長のチャンスをもらえているのが実感できて、本当に感謝しています。
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:::speak @tatsuosakurai
レビュアーとなる先輩たちには、未来の案件で一緒になったとき困らないよう、ちゃんとレビューしようというモチベーションがあるんですよね。すごくよい流れだと思っています。
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**── エンジニアでの職務経歴がない方に、求めているものはありますか。**
:::speak @tatsuosakurai
エンジニア未経験という方に限らず、求めているのは「開発がうまくなりたい」、「人の役に立ちたい」という欲ですね。
あとは、言葉やコミュニケーションを大切に扱おうという感覚です。言葉は、人と人とのインターフェースなので、コードの質と同じくらい、言葉の質も大事にできる方だと、一緒に仕事をしやすいと思っています。
万葉はコミュニケーションが上手くないと入れないと思われることもあるのですが、現時点での上手さではなく、「(開発が上手くなるために)コミュニケーションも上手くなりたい」という気持ちがあり、行動できているかが重要だと思います。上手くなりたいという欲があれば、そのためのフィードバックを受け入れやすく、同じ方向に向かって一緒に上手くなっていってもらえると考えています。
:::
**── 万葉の皆さんは、どういった方が多いですか。**
:::speak @tatsuosakurai
チームやユーザーの役に立ちたいという思いが強い人が多いと思います。案件に入ると、社員よりも社員っぽいと言っていただくこともあるくらい、役立つためにどうすれば良いかを考え、工夫をしている人が多いですね。
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<a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNUh0QXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--b7b7e71a12f413edcd68ec0fcc05a33cb8d7c428/zoom_%E6%AB%BB%E4%BA%95%E3%81%95%E3%82%93.png" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNUh0QXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--b7b7e71a12f413edcd68ec0fcc05a33cb8d7c428/zoom_%E6%AB%BB%E4%BA%95%E3%81%95%E3%82%93.png" width="674" height="354" alt="zoom_櫻井さん.png"></a>
**── 社員の皆さん同士でコミュニケーションを活発にするために工夫されていること等はございますか。**
:::speak @tatsuosakurai
先ほどお二人も話してくれたように、工夫はいくつかしています。
例えば、月に1回全員が集まる、社内では「森の日」と呼んでいる全社会を開催して、各案件の状況や課題を共有したり、工夫したことや学んだことを発表する場を設けています。
また、少人数で議論や情報共有を行うグループワークも大切にしています。社内勉強会などのイベントも、やりたい人が気軽に立ち上げられるようにしています。
リモートワークが多いので、オンラインでも気軽にコミュニケーションが取れる環境を目指しています。具体的には、Google MeetやSlack、Gather(バーチャルオフィス)などを利用し、チームそれぞれ相談しやすい場作りの工夫を続けています。
ミーティングはGoogle Meetが多いですが、軽く相談したいときはSlackで「ちょっとハドルいいですか?」となりますし、Gatherでは、駆け込み部屋やお茶の間というエリアを作り、案件が異なるメンバーでも先輩と相談しながら作業しやすい場作りもしています。
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**── RubyKaigi などのイベント参加について、万葉ではどのような雰囲気なんでしょうか。誰かが声をかけて参加することが多いのですか。**
:::speak @tatsuosakurai
入社したばかりだと、遠慮してイベントへの参加を躊躇することもあるので、その点を配慮してサポートしています。例えば、イベント用のSlackチャンネルを作り、参加したい人を集めて、一緒に参加しやすいようにしたり、esaにRubyKaigiの歩き方などを書いて共有したりしています。
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:::speak @monyatto
実際、入社直後に櫻井(@tatsuosakurai)さんに「Kaigi on Rails に行きませんか?」と声をかけていただき、参加した経験があります。また、島根で毎年開催されている『RubyWorld Conference』にも、先輩から「これ行かない?」と声をかけてもらい、参加しました。
そういった雰囲気は、新しいメンバーが参加しやすくなったり、イベントに参加する敷居が下がるのでいいなと思います。
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## エンジニアはどんどん自分の環境を変えていける職業
**── 最後に、エンジニアになる方に向けて一言ずつ、メッセージをお願いします!**
:::speak @tatsuosakurai
チーム開発は協力プレーなので、難しい分、功夫(工夫)を積み重ねる甲斐があります。学ぶことはたくさんありますが、現場で必要な知識は無限にあるので、学ぶ過程(下手くそを補強し、上手くなること)をたのしめると効率がよいと思います。
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:::speak @misosoup
私のように業界を変えてエンジニアになるという方が多いかもしれないんですけど、私は、転職したと友達に言うとびっくりされることが多いです。
リスクが高すぎて、選択肢にないという人も多いからだと思うんですが、私の場合は、転職したことで今すごく良い環境でお仕事ができていると思っています。
エンジニアは、技術を持っていればどんどん自分に合う環境を自分で選んでいけるという点でもすごくいい職業だと思うので、「環境を変えたいな」と思っている人がいたらチャレンジしてみて欲しいなと思います。
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:::speak @monyatto
私はまだなりたてホヤホヤで、研修中の身ですが、いい意味でイメージ通りというか、それ以上にエンジニアとしての日々が楽しいです!
櫻井(@tatsuosakurai)さんが言っているように、コツコツ勉強を積み重ねることや、みんなで協力して頑張るのが好きな方は、楽しめる職業だと思います。
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**今回の卒業生が働く会社**
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「いいものを、たのしく」をモットーに、Ruby on Rails を中心としたWebアプリケーション開発や開発チームの育成、コードレビューなどの開発支援を行っています。万葉はコミュニケーションを大切にし、チームでより良いものを作ることを目指しています。
万葉には、カンファレンス補助や書籍購入補助など学びをサポートする体制が整っています。そのほかにも、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。詳しくは[万葉note](https://note.com/everyleaf)をご覧ください。
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