「フィヨルドブートキャンプから得られる全てが足りなかった。」入学から就職まで、再挑戦の軌跡【卒業生インタビュー ネットワーク応用通信研究所(NaCl)様】

フィヨルドブートキャンプを卒業した方々は、どんな経験をして、どんな基準で会社を選び、今エンジニアとしてどんな思いで働いているのでしょうか。 今回は [株式会社ネットワーク応用通信研究所 (NaCl) ](https://www.netlab.jp/)で働くrira100000000さん、代表取締役副社長 後藤裕蔵(id:gotoyuzo)さんにお話を聞きました。 ## 自己紹介 :::speak @rira100000000 Blog:[rira100000000のブログ](https://rira100000000.hatenablog.com) 大学卒業後、エンジニアとして就職するが体調を崩し休職。家業を手伝いつつ、リハビリを兼ねてフィヨルドブートキャンプでプログラミングを学ぶ。2024年6月、エンジニアとして就職。Ruby on Railsでの開発・採用関連業務を担当。最近ハマっていることはスープ作りです。毎朝昼食用にスープを作って、ランチに食べています。 ::: <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> ネットワーク応用通信研究所 (NaCl) 代表取締役副社長。『[たのしいRuby](https://tanoshiiruby.github.io/6/)』の著者。また、OpenSSLや、WEBrickなどのライブラリの開発やメンテナンスを通じて、幅広い技術分野で活躍。最近の趣味はコロナ中の運動不足解消のために始めたボルダリング。 ## 一度離れたプログラミング。家族が自作アプリで喜んでくれるうちに、「もう一度プログラミングを仕事にしたい」と入学を決意 **── お二人がエンジニアになろうと思ったきっかけと、フィヨルドブートキャンプに入会を決めたきっかけを教えてください。** :::speak @rira100000000 エンジニアを目指すきっかけは、元々新卒でシステムエンジニアとして就職したものの、体調を崩して離職したことから始まりました。 その後、約8年間、家業を手伝っていました。家業では、衣類や雑貨の製作・販売を行っており、その中で注文管理のシステムを自作して活用していました。 家業を手伝う中で、自分でプログラミングをして、家族がそれを使って喜んでくれる経験を繰り返すうちに、「もう一度プログラミングを仕事にしたい」という思いが強くなりました。 フィヨルドブートキャンプでプログラミングを学ぼうと決めた理由は、当時興味を持っていた企業の技術スタッフに求められるスキルの一つにRubyがあり、それを独学で学び始めたことがきっかけです。 実は入学前、独学でRailsを学びながら、自作のWebアプリを作成し、面接に挑戦しましたのですが、エントリーシートで落ちてしまい、自分には何かが足りないと痛感しました。 その後、Rubyを学ぶ際に読んだ『[プロを目指す人のためのRuby入門](https://ruby-book.jnito.com)』(通称「チェリー本」)の著者である[伊藤 淳一](https://blog.jnito.com)さんが、Twitterでフィヨルドブートキャンプのことを話しているのを見かけ、「ここに入ったら何か変わるかもしれない」と感じ、入会を決意しました。 **── 他のスクールと比較検討はしましたか。** :::speak @rira100000000 一応、他のプログラミングスクールも見ましたが、正直あまり良い印象がなかったんです。というのも、「すごい早さで卒業したけど、実際には何もできず現場で苦しんでいる。」という話を聞いたことがあり...。 フィヨルドブートキャンプには、「確実に信頼できるメンターとして伊藤さんがいる!」という点が大きな決め手になりました。 フィヨルドブートキャンプが「辛いぞ。」という話も度々耳にしていましたが、それだけ厳しいということは、確実にスキルが身につくのではないかと思いました。 ::: **── 入学後、印象に残っていることは何ですか。** :::speak @rira100000000 プラクティスとしては、チーム開発と自作サービスが非常に印象に残っています。 それ以外では、「[RubyKaigi 2023](https://rubykaigi.org/2023/)」に参加したことが、大きかったですね。 フィヨルドブートキャンプが、様々な手段でカンファレンス参加を後押ししてくれ、結果参加したことで、ともに学ぶ仲間ができたり、コミュニティに参加する面白さや、意義を実感できました。 特に印象的だったのは、登壇者全員が楽しそうに発表している姿です。皆が自分の作ったものを誇りに思っているのが伝わってきて、それを見ている私も楽しくなりました。 OSS(※)に関わったり、自分が作ったものを褒められたりすることが楽しいと感じる人が多いと思うんですが、その楽しさが会場全体に広がっていて、「誰も義務感で参加している人がいない」という空気がとても新鮮でした。 カンファレンスに参加する前は、もっと堅苦しくて偉い人が話して、みんなが正座して聞いているようなイメージを持っていたんですが、実際は全員が自由にやりたいことをやっていて、それが楽しさの源になっているんだと感じました。 この雰囲気こそが、みんながRubyを楽しんでいる証だと思います。Rubyを通じて、多くのエンジニアたちが「楽しい」という気持ちを持ち寄った結果、今のRubyが存在していることに気づき、それがRubyをすごく好きになるきっかけにもなりました。 ※OSS(オープンソースソフトウェア)・・・誰でも無料で利用・改良できるソフトウェア。プログラムの「設計図」にあたるソースコードが公開されており、みんなで協力してより良いものを作り上げる仕組みです。 ::: **── メンターとのエピソードはありますか。** :::speak @rira100000000 印象的だったのは、月一開催のミートアップに参加した際、偶然メンターの方と雑談する機会があったのですが、とても優しく、話しやすかったことですね。 それがきっかけで、「もっと人とコミュニケーションを取っても良いんだ」と気づくことができました。こうした積み重ねが、「RubyKaigiに参加してみよう!」という決断にも繋がったと思います。 ::: **──自作サービスは、どんなものを作りましたか。** :::speak @rira100000000 自作サービスは、ハンドメイド作家向けのECサイトで発行された注文情報を元に、郵便サービスへの申し込みファイルを自動で作成するというものです。 元々、このサービスはExcelベースのツールとして自分で作成し、公開していたのですが、設定が複雑で、動作環境が限られていたため、ユーザーを選んでしまうという問題がありました。そこで、誰でも使えるようにWebアプリケーションにしようと考え、このサービスを作りました。 母がハンドメイド作家としてECサイト上でショップを運営していて、最初は自分たちが使えるツールを作っていたのですが、「もしかしたら他の人にも役立つのでは?」と公開することにしました。 ::: **── 作る過程で、工夫したことはありますか。** :::speak @rira100000000 一番意識していたのは、「誰でも迷わず使えること」です。 特に私の母は、ITに詳しくなく、ログイン時にGoogle認証を使うと、Googleアカウントの作り方が分からず、挫折してしまう可能性さえありました。 そのため、誰でも使えるようにすることが重要だと感じ、UI(ユーザーインターフェース)や、認証部分も工夫しました。例えば、認証時にはメールアドレスさえあれば登録できるようにしたり、なるべく迷わないようなインターフェースを心掛けました。 ::: <a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNy9PQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--70b4410b6134a73f590cbe953258e96c0255a7ea/%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%932.png" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNy9PQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--70b4410b6134a73f590cbe953258e96c0255a7ea/%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%932.png" width="1200" height="630" alt="早川さん2.png"></a> **── チーム開発についても教えてください!チーム開発で仲間と共に作業するうえで、良かったことや、大変なことはありましたか。** :::speak @rira100000000 チーム開発では、他のメンバーと協力して進めることが勉強になりました。特に、レビューを通じて自分の持っていない視点を得られることは、チーム開発ならではだなと思います。 自分が担当するIssueと他のIssueをアサインされている受講生との間で、作業領域が被ることがあったのですが、声をかけ合ったり、そのついでに「この機能ってどういうこと?」と話し合ったり、「あの人だったらこの機能について詳しそう!」と勉強会をしてみたり。 そういった経験を通じて、他の人と協力して作業を進めることの重要性を実感しました。 また、いまの仕事でも技術的な質問をする際に、どの粒度で、どのように聞けばいいのかを、ここで学べたと思います。 ::: **── rira100000000さんは、お子さんがいらっしゃるそうですが、家事や育児と、プログラミング学習を両立するのはハードワークだったかと思います。どのようにバランスを取っていましたか。** :::speak @rira100000000 正直、うまくできているとは思っていなくて、大変でしたね。 子供が家にいるとどうしても「遊んでほしい」、「構ってほしい」となってしまう一方で、自分としては集中して勉強したい。 どうバランスを取るか悩みましたが、試して良かったなと思うのは、隣に子供机を置いて、子供も何かできるようにしたことです。 例えば、子供は勉強をあまりしませんが、絵を描いたり、使っていないパソコンを使ってタイピングゲームをできるようにしてみました。 「一緒にやってる感」を出しながら、どうにか子供の満足度を上げるよう工夫していました。 ::: **── なるほど!お子さんのいる皆さんの参考になりそうです!** ## フィヨルドブートキャンプのコミュニティでは、誰かに知恵を貸してもらえる環境があって、その温かさが今でも背中を押してくれている。 **── フィヨルドブートキャンプ入学前と、卒業後で変わったことはありますか。** :::speak @rira100000000 もちろん、プログラミングや開発スキルが向上したのは感じていますが、それだけでなく、コミュニティやOSSなど、「善意で成り立っている世界の素晴らしさ」にも気づけるようになりました。 フィヨルドブートキャンプにおいても、単に受講生を増やすことや、儲けを考えるのではなく、「良いエンジニアを育てる」という気持ちで運営されていることが伝わります。それがすごく尊いと思うようになりましたね。 その影響で、業界や会社に良い影響を与えながら働きたいという気持ちが湧いてきました。 また、積極的になったと感じています。フィヨルドブートキャンプのコミュニティでは、イベントや勉強会の主催をすること、登壇やブログなどのアウトプットをすることを推奨していて、自分がそれに挑戦する際には、みんなから応援してもらえたり、知恵を貸してもらえる環境があるんです。 その温かさが今でも背中を押してくれている気がしています。 ::: **── コミュニティ活動や勉強会への参加など、積極的にコミュニケーションを取られていたとお聞きしました。卒業後も、フィヨルドブートキャンプで生まれた繋がりは続いていますか。** :::speak @rira100000000 繋がり続けてますよ!勉強会にも卒業前から参加していたものがあり、今でも毎週1〜2回は参加しています。 最近も「[Kaigi on Rails 2024](https://kaigionrails.org/2024/)」というカンファレンスに参加したのですが、そこでもフィヨルドブートキャンプの方々とたくさんお話ができました。 勉強会がきっかけで仲良くなって、休日に一緒に出掛けたりする、友達みたいな関係の人もいます! ::: <a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOERPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--32b04423ed9570986c6956b4e6005d1c8f8a4c7e/%EF%BC%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88_2.png" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOERPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--32b04423ed9570986c6956b4e6005d1c8f8a4c7e/%EF%BC%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88_2.png" width="3954" height="2075" alt="2ショット_2.png"></a> ## かつての自分は、フィヨルドブートキャンプから得られる全てが足りなかった **── 就職活動は、どのように進めましたか。** :::speak @rira100000000 基本的には、フィヨルドブートキャンプからの紹介企業をベースに進めました。 35歳での就活で不安もありましたし、長い間家業の手伝いをしていましたが、それを企業に理解してもらうのが難しいのではないかと感じていました。 なので、フィヨルドブートキャンプを卒業していることに対して評価をしてくれる企業の選考を受けたいと思い、フィヨルドブートキャンプの紹介を利用して就職活動を進めました。 ::: **── 先ほど、「フィヨルドブートキャンプに入る前に、一度企業に書類を送ったけど駄目だった。」と話されていましたが、今だから分かる「あのとき足りなかったこと」はありますか。** :::speak @rira100000000 フィヨルドブートキャンプから得られる全てが足りなかった、というのが正直なところです。 まず、コード面だと、「きれいに書くこと」、「人とコードについて話せるだけのスキル」が足りていませんでした。 Rubyの界隈の雰囲気を知らなかったことも、大きかったと思います。恐らく、そのままだったら、理解不足のまま企業選びをしてしまっていただろうなと。 また、在学中の経験や出会い、学びを通して、Rubyコミュニティの良さや、スポンサーをしている企業の素晴らしさにも気づきました。あらゆる面で足りなかったと、今になって思います。 ::: **── Webエンジニアとして就職後、ギャップは感じましたか。** :::speak @rira100000000 新卒のときにシステムエンジニアとして働いていたので、その時のイメージはありました。ただ、当時は、組み込みの仕事をしていたため、Webエンジニアの世界に飛び込んでみると、雰囲気がぜんぜん違うなと感じました。 特に、いま私が所属している「NaCl」という会社は、外から見ると「堅い会社で厳しい環境なのかな」と思っていました。しかし、実際に入ってみると自由に働けて、一人一人を信頼して任せてくれていると感じました。 会社のブログを書いたり、採用に関わる業務に参加したりと、自分が貢献できることには積極的に手を挙げています。いろんな経験をさせてもらえるので、やりがいを感じています。 ::: **── 在学中、やっておいて良かったこと・もっとやっておけば良かったことは何ですか。** :::speak @rira100000000 最初の方は、プラクティスを黙々と1人でやっていたのですが、もっと早く輪読会や勉強会に参加すればよかったです。 仲間を作って、一緒に考えることはスキルアップにおいても重要だと思いますし、卒業に向けてもとても役立つと思います。 そういった場でエンジニアらしいコミュニケーション能力を育むことができるのも、フィヨルドブートキャンプならではですよね。 もっと早い段階でそのような機会を作っていれば良かったかなと思います。 ::: **── 社内で勉強会だったり、コミュニティ活動はありますか。** :::speak @rira100000000 社内では、以下の3つの勉強会に参加しています。 一つ目は、「[週刊Railsウォッチ](https://techracho.bpsinc.jp/tag/%E9%80%B1%E5%88%8Arails%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%83%81) 」を見る会です。 毎週、最新のネット記事をみんなでチェックして、今のトレンドや新しい情報を共有し合います。 二つ目は、本を読む会です。 毎月1回、みんなで1冊の本を読んで、その知見を共有する会です。 三つ目は、OSSパッチ会です。 世の中のOSS(オープンソースソフトウェア)に対して、みんなで集まって黙々と作業し、何かしらパッチを送りましょうという集まりです。 ::: ## 「あの ”Matz(マッツ)”が隣で飯食ってる!!!」Rubyの生みの親、まつもとひろゆき氏との勉強会も **── 卒業生の rira100000000 さんの印象について教えてください。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> すごくコミュニティ活動に積極的な方だと思っています。 特に、フィヨルドブートキャンプでは、単純にコードを書いてプログラムを作るだけでなく、チーム開発やコードレビューを通してフィードバックをもらい、実践的な開発サイクルをしっかり経験されている印象です。 すぐにチーム開発にもキャッチアップされて、積極的に取り組まれている様子が伝わってきます。 <a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNHJIQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--197aa54d6b4653c4492431bc3eff15343db21e10/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE.jpg" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNHJIQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--197aa54d6b4653c4492431bc3eff15343db21e10/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE.jpg" width="3885" height="2040" alt="後藤さま.jpg"></a> **── 入社後、研修や育成はどのようにしていますか。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> カリキュラムを決めることはなく、いわゆるOJTという形です。 入社後は、まず適切なプロジェクトチームに参加してもらい、そこで仕事をしながら学んでいくという進め方です。 rira100000000さんの場合、ちょうど適切なプロジェクトが見つからなかったので、まずは書籍を渡し、自己学習を進めてもらいました。 Rubyに関する知識は実践で使えるくらいあると思ったのですが、OSについてなどもう少し深堀りした方が良いかと、Linuxプログラミングの本など2冊ほどを学んでもらいました。 最初はそれらを通して勉強してもらい、その後、実戦で使えるスキルを身につけていただく形です。 また、弊社では通常、入社後2年程度の期間で定時勤務・フル出社をし、その後、一人前と認められた段階で裁量労働・リモート可に移行する流れになっています。 **── 「2年間は出社」というのは、コミュニケーションを大切にしたいというお考えからでしょうか。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> そうですね、リモートだとどうしても孤独に作業を進めることが多くなってしまう可能性があるのでこの形式を取っています。 1人で進められる方であれば、週に何日か自宅勤務をすることもあり得ますが、できるだけ出社してもらうという方針です。 **── エンジニアでの職務経歴がない方に、求めているものはありますか。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 経験者も同じかなと思いますが、自分で学習する力というか、調べて、自分で解決するという熱意は必要かなと思っています。 **── 社内での勉強会はどのように開かれているのでしょうか。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 自主的に勉強したり、教え合う文化があって、例えば「こんな勉強会がしたい」という人がいたら、単にやるって決めて勝手にやってるっていう感じですね。 時間帯はGoogleカレンダーで調整し、みんなが参加できそうな時間を選ぶようにしていますが、あくまで本来の業務が優先で、課外活動として自主的に行っているもので、強制ではありません。 **── 現在、採用も行われているとお伺いしましたが、ぜひ来てほしいという人物像などがあればお聞かせください。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> どうしてもプログラミングからは離れられないので、プログラミングが好きな方であれば良いなと思っています。 必ずしも「大好き」じゃなくてもいいのですが、拒否感がないというか。 プログラミングを楽しめる、問題を解くのが楽しい、そういう方がいいと思います。 **── 楽しめるかが大事なんですね!お二人が働いていて「楽しい」と感じるのは、どのようなときですか。** :::speak @rira100000000 私はプログラミングをしていて、ほぼずっと楽しいんですよね(笑)。コードがうまく書けたり、テストが通ったり、よく分かんなかったコードが「こうやって動いてるんだ」と理解できた時とか。そういう「小さな楽しさ」が永遠と続いてて、ずっと楽しいんです。 前に、「ちょっと変わってるね。」と受講生に言われたのですが、私は「プログラムってサウナみたい」って思っていて(笑)。 私はサウナが趣味なんですが、プログラムもサウナみたいに「耐えるフェーズ」のような苦しい時があって、入ってる間はそんなに楽しいものではない。 ただ目をつぶって何か考えながら5~10分ぐらい黙々と暑い中我慢して、出た後に、水風呂に入って椅子に座って「ああ~!」となった時にめちゃくちゃ快感が押し寄せるんですけど。 なんかプログラミングの辛い時間って、それに似てますよね。 だから苦しくても、「後できっと楽になる」と思える。プログラミングも最終的には整い、楽しい瞬間がやってくるので、その過程を楽しんでいます。 ::: <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 私はサウナに入って、たくさん汗をかいているときも楽しいです(笑)。そう考えると、プログラミングも同じように楽しい瞬間があります。 問題が解ける瞬間も達成感があって楽しいですが、考えながら作業していること自体も楽しさの一部だと思います。 プログラミングはまさにパズルを解いているような感覚に近く、何か問題を解決する過程やそれに取り組む時間が面白いですね。 <a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNzNPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--52c83e854aaa0ffe130842d66bb4b2ec07baa574/%EF%BC%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-3.png" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBNzNPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--52c83e854aaa0ffe130842d66bb4b2ec07baa574/%EF%BC%92%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-3.png" width="1200" height="630" alt="2ショット-3.png"></a> **── 御社には、Rubyの生みの親である まつもとゆきひろ氏 をはじめ、Rubyに関する高い技術力を持つ方々が在籍されていますよね!社員の皆さんは、そういった方々と交流する機会はあるのでしょうか。** <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 機会は結構ありますよ。そういう人から学べる環境というのも、魅力に感じていただけたら嬉しいですね。 :::speak @rira100000000 私から少し補足すると、『まつもとさんを囲む会』というのが月に1回開催されていて、勉強会 にも来てくれるので、確実にまつもとさんとコミュニケーションは取れます。 社長の前田さんも、後藤さんもRuby コミッター(※)なので、Teamsなどで気軽に相談・質問できる環境です。私自身も入社したばかりの頃、後藤さんに実装のことでいろいろ質問し、貴重なアドバイスをいただきました。 贅沢な環境で学べていて、ありがたいと感じています。 あとは、全社会議というのもあります。 ::: ※Rubyコミッター ・・・ Rubyの仕様変更の権限を与えられた開発者の方です。 <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 全社会議というのは、月一開催のオンラインミーティングで、技術面というよりは「会社のことを話し合う」という大雑把なテーマで会議をしています。 今年はオフラインで開催しようということで、東京のメンバーも含めて本社の島根に集まり、二日間開催しました。やはり対面でのコミュニケーションは貴重ですよね。 ただ、レギュラーイベントになるかどうかまだ未定です(笑)。 :::speak @rira100000000 「あの ”Matz”(まつもとひろゆき氏の愛称)が隣で飯食ってる!」 と衝撃を受けながら、一緒に食べてました(笑)。 ::: <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> たまに東京出張に来たときに「時間が空いた。」とふらっと支社に来て、「電源を貸してほしい。」みたいな感じで普通にいたりします(笑)。 ## 仲間とかコミュニティとか胡散臭いと思ってた。でも、参加することで学びと楽しい経験が待っていた **── 最後に、エンジニアになる方に向けてお二人から、アドバイスやメッセージをお願いします!** :::speak @rira100000000 「エンジニアは楽しい」ということと、「コミュニティに関わるともっと楽しい」ということをすごく伝えたいです。 「コミュニティが何だかよくわからないから行かない」という方もたくさんいると思います。私も以前は、斜に構えるタイプで、コミュニティとか、仲間ができるとか、暑苦しくて胡散臭いなぐらいに思ってました。 ただ、それは人見知りだったり、間違ったら恥ずかしいという思いから来ていたんだと思います。いろいろと考えてしまいますが、考えてみると孤独でいることの方がずっと辛いと気づきました。 社会では結局、人とのコミュニケーションが必要です。最初は面倒だと感じても、最終的には参加することで多くのことを学び、楽しい経験が待っていると思います。 ですので、ちょっとした不安があっても、迷わずコミュニティに参加してみてください。 行けば、きっと楽しい時間が待っていますよ! ::: <div class="speak__speaker"> <a class="a-user-emoji-link"> <img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOUROQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--76dee7a941e8a2bafb8468024df504d0a337a7c0/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E3%81%95%E3%81%BE_%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3.png" width="100" height="100" alt="後藤さま_アイコン.png"> <spanv class="speak__speaker-name">gotoyuzo</spanv> </a> </div> 自分で手を動かして作った経験が、すごく自信になっていくと思います。そういった経験を、ぜひたくさん積んでいただきたいです。 <a href="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOEhPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--f8ee78a54a53c13be372b279fa45fec4e7b57cda/%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%93.png" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBOEhPQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--f8ee78a54a53c13be372b279fa45fec4e7b57cda/%E6%97%A9%E5%B7%9D%E3%81%95%E3%82%93.png" width="1200" height="630" alt="早川さん.png"></a> **今回の卒業生が働く会社** <a href="https://www.netlab.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img src="https://bootcamp.fjord.jp/rails/active_storage/blobs/redirect/eyJfcmFpbHMiOnsibWVzc2FnZSI6IkJBaHBBL0xOQXc9PSIsImV4cCI6bnVsbCwicHVyIjoiYmxvYl9pZCJ9fQ==--f6f2bebd1bafde2ed78e18f0a0d4a3d35397a833/nacl.png" width="290" height="116" alt="nacl.png"></a> NaClでは、プロフェッショナルとしての業務を求める一方で、オープンソースに関する活動も尊重しており、社員はRubyを中心に積極的に活動に参加しています。 1997年、当社の前身の有限会社ネットワーク応用通信研究所の創業間もないころにRubyの作者まつもとゆきひろが入社し、当時まだ少なかったビジネスでのRubyの利用を進めてきました。現在も受託開発の傍ら、社員によるRuby自体の開発や各種イベントの協賛などといった普及・発展のための活動を行っています。