「ゼロからわかるRuby超入門」(以下Ruby超入門)著者の五十嵐です。フィヨルドブートキャンプの顧問もやっております。このたび、フィヨルドさんから依頼をいただき、Ruby超入門の講義動画を収録してフィヨルドブートキャンプ内でご利用いただけるようにしました。1章あたりおよそ1時間の講義で、環境構築以外の2章〜11章を私が講義して動画にしました。
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「ゼロからわかるRuby超入門」
https://gihyo.jp/book/2018/978-4-297-10123-7
動画と書籍は良いところがそれぞれあって、補完関係にあると考えています。
動画の良いところは、どの道具をどう使えば良いかが直感的にわかるところです。プログラムを書くときにはエディタやターミナルをつかいますし、Webアプリ開発ではブラウザもつかいます。フィヨルドブートキャンプの生徒さんからフィードバックをもらって気づいたのですが、SinatraでWebサーバを起動して、そこへ自分で書いた別のプログラムでアクセスする練習問題では、ターミナルを2つ開くところに気づかず、うまくできないということがありました。動画ではどのように操作しているかの画面を見れるので見れば理解できることも多いです。
一方の書籍の良いところもたくさんあります。よくわからないときに立ち止まって繰り返し読めるのは大きな利点ではないでしょうか。また、そのページに書いてあることをなんとなく読みながら深く考える作業も書籍ならではのような気がします。
組み合わせることで、効率良く、また学びを深めることができるのではないでしょうか。
動画撮影の環境についても少しだけ説明します。
今回はビデオ会議の画面共有機能をつかい、それを録画することで動画にしました。画面には書籍、ターミナル、VSCodeエディタを表示していました。毎回やる設定をメモしていたので、そこから準備内容を抜粋します。
- VSCodeのフォント設定を48ポイントにする
- ターミナルのフォント設定を32ポイントにする
- macOS メニューを隠れるように変更
- macOS おやすみモードON
- macOS 「アクセシビリティ - ディスプレイ - カーソルのサイズ 最大」でマウスポインタを大きくする
- 部屋のインターフォンボリュームを下げる
- iPhoneを機内モードへ
在宅勤務をするようになって上達した動画撮影スキルによって、これらをスムースに設定してすぐに録画できました。また、Ruby超入門の内容もよく理解しているので(それはそう)、準備時間も短く講義をすることができました。1時間の講義に対して、準備時間は予習と上記の設定作業をあわせておおよそ30分程度でした。無詠唱で魔法を唱えている気分です。
講義は初めて読む方をターゲットにしたので、基礎的なところを押さえて、重要なところと、そうでもないところの強弱をつけて話しました。差をつけて話せるのは講義のよさですね。また、Ruby超入門の初刷時はRuby2.5の時代だったので、そこから変更になった部分も補足しました。これは紙書籍でも2021年夏から流通している3刷ではRuby3.0に対応して加筆修正しています。
脱線はそれほどしなかったのですが、公開収録で来てくれた生徒の方々にはおまけコンテンツとして最後に5分10分お話しました。公開収録に来てくださったみなさんありがとうございました!脱線だけを話す「Ruby超入門 外伝」とかもやってみたいですね。誰か企画してください。
トレイラーとして練習で撮った動画を載せておきます。講義動画をつかってRuby超入門を学んでみたい方、フィヨルドブートキャンプでお待ちしております!
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